地下に肝試しに行った話
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地下に肝試しに行った話。
当時地元では化物屋敷だと有名な場所だった。
血塗られた古い伝承も地元にあった。
仲間と一緒に冷やかし半分で化物屋敷に乗り込んだ。
噂では化物は階段部分に出るという。
階段に向かうと丸い光が現れた。
よくみるとそれは懐中電灯だった。
このグループも肝試しに来ていたらしかった。
意気投合し彼等と一緒に階段を下っていくことになった。
確かに何かが化けて出そうな不気味な階段だった。
しかし雰囲気ブチ壊しなことにゲームにスポーツに好きな音楽や映画。
何から何まで彼等とは気が合った。
余りものだからと沢山のお菓子まで貰った。
しかし長い階段だ。
俺は踊り場で少し休憩した。
「普段から鍛えてねぇからバテんだよw」
「先行ってるね童貞クン」
などと他のメンバー達は笑顔で悪態つきながら先に降りていった。
俺は休憩しながらお菓子を食べようと段ボールを開いた。
しかし、そこにあったのはお菓子ではなく血塗れの牛の頭骨だった。
直後に下からこの世のものとは思えない凄まじい悲鳴と地響きが響いた。
呆然と立ち尽くしていると仲間の山田が戻ってきた。
おお山田これって・・・
言いかけて俺は言葉を飲み込んだ。
足を引き摺りながら現れた山田の右目は飛び出しており右腕は千切れて全身血塗れだった。
山田の悲鳴が耳を劈く。
「あいつらはバケモンだ!俺達はもう間に合わない!お前だけでもはやく逃げろおおおおおおお!」
俺は山田を肩車しながら階段を駆け上がった。
絶叫は更に大きくなっていく。
「お前だけでも逃げろ」
うるせぇよ
山田の叫びを遮ると俺はペースを上げた。
階段の出口の光が見えてきたその時だった。
山田と俺は水面から飛び出した。
半狂乱で振り向くと階段は水没していた。
もう何年も前からその状態の様に見えた。
なんだよこれ⁉
豪雨でも降ったのか⁉
天気予報でもそんなこと言ってなかったぞ!
屋外に飛び出したが豪雨処か晴天だった。
山田の目や手足の怪我もいつの間にか嘘みたいに消えていた。
警察に通報したが相手にされずただの失踪扱いにされた。
今は後悔の念しかない。
今も俺の仲間達はあの終わりのない階段を探索し続けているのだろうか?
